今後日本やアメリカのような先進国では、インデックスファンドの魅力は相対的にかなり落ち込んでくるのではないかと最近思うのだけど(もしかしたら既にそうなっているかもしれない)、その前に軽く投資の説明をしておきたい。

簡単に言うと、インデックスファンドというのは、日経平均株価、TOPIX、ニューヨークダウのような株式市場全体の状態を表している指標に連動するように設計されている投資信託のこと。で、現在の投資理論の考え方というのは、効率的市場仮説論っていう考え方がベースになっていて、要するに、株式市場というのは効率的だからマーケットを出し抜くことは不可能であって、1つの株式を集中的に買うのではなくて、分散して投資するのが最も効果が高いという考え方が一応主流になっている。

私自身の投資に対する考えはこういうのではないけれども、まあ一理はある。実際インデックスファンドは、過去の統計を取ると長期的にはそこそこいい成績を出している。だけど、多分これからは先進国の株式市場のインデックスファンドはあまり儲からない可能性が高いのではないかと思っている。

というのも、長期的にはインデックスファンドがもっとも効率が良い、という考えには、株価全体がどんどん値上がりしていくという前提がある。で、株価全体が長期的に健全に値上がっていく為には、経済(GDP)が継続的に成長していかなくてはならない。実体経済の調子が良くないのに、株式市場だけが調子よく値上がっていくということはない。短期的にはあっても長期的には無い。(もちろん資産効果で株価が上がることそのものが実体経済を幾分か持ち上げるということはあるだろうけども、長期的にはそれだけでは実態経済全体が上向くことはないと思う)

だとすると、先進国のインデックスファンドを買おうとする場合には、日本や米国のような先進国に経済がこれからも継続的に発展していく伸びしろってまだ残ってるのか? というのがとても重要な疑問なわけです。いや確かに今の社会が「発展し切った」なんてことはありえないから、数百年単位で考えれば将来は今の我々には全然想像もできない社会になっているだろうけども、とりあえず投資においてはそんな自分の死後の先のことまで考えても意味はない。

とりあえず今生きている我々の老後生活がかかっている20〜40年後までの将来で、産業革命とかそんなのに匹敵するようなイノベーションって起こりうるのかね? 起こらん可能性の方が高くないか? 基本的に20年〜40年のスパンでの経済は、0成長が基本なんじゃないかと思う、少なくとも先進国では。もしその通りだとすると、途上国とかならともかく、インデックスファンドを先進国の株式市場で買うのは、あまりいい投資とは言えない可能性が高い。なんてったって経済が成長しないのだから。

だとするとこれからの日本の株式市場に投資するのならば、自分でしっかり勉強して個別株投資の方が有力になるかもしれない。個別株投資全体の成績がインデックスファンドに勝ることはないだろうけども、可能性としては十分ありうる。まあそもそも私の投資の考え方は分散投資否定派なんですけど。これらが結果としてわかるのは数十年後だから、そんな後になってからインデックスファンドは儲かりませんでした、とかそんな統計情報が出てきても、インデックスファンド買ってたら泣くに泣けんよな。

とりあえずこれらはちょっと思った仮説なんでなんとも言えんけども、少なくとも過去数十年間のインデックスファンドの成績がよかったからと言って、今後数十年間もそうである可能性はそんなに高いものではないんではないかということは言えるのではないかとは思う。なんせ株価を決める主要要因である経済状態がここ数十年で大きく変わっているのだから。